マルゴーアペラシオンのなかで、一級シャトーのシャトー・マルゴーに 匹敵するのがこのシャトー・パルメ。
1級と2級シャトーの間の価格帯で取引されており、 それはボルドーのワイン商や海外の輸入業者、世界中の消費者がこのワインに高い価値を見出している証拠です。
小塔のある印象的なパルメのシャトーは、小さなイッサン村の真ん中にあり、 ボルドーのワイン街道のすぐ脇にたたずんでいます。
手摘みのブドウは醸造所に届くとすぐに畑の区画と品種ごとに慎重に分類され、ブドウは分析されてから除梗されて破砕。
シャトーの42の発酵槽により、ブドウはそれぞれの区画毎に醸造されます。
この方法により、シャトー・パルメは毎年のようにそれぞれの区画の品質と可能性について どうすべきかを考えることができるのです。
シャトーパルメのワイン造りの特徴としては、他のシャトーに比べてメルロの比率が高いことが挙げられます。
これがマルゴーらしい香り高さや華やかさのほかに、ポムロールのような豊かさや肉付きのよさを与えています。樽香が強く出過ぎることが決してないパルメは、最初の数年は控えめですが、硬くて気難しい他のマルゴーとは違って、次第に洗練というよりも心が安まる穏やかなブーケを育み始めます。
マルゴーの複雑性と個性も備えているシャトーパルメ。
独特の香り高いブーケ、複雑で妖艶なアロマ、そして滑らかなテクスチュアは飲む者を魅了して離しません。