DRC社の『ロマネ・コンティ』は、世界中にその名を轟かせていますが、
かつて“ブルゴーニュの神様”と呼ばれ、
DRC社のワインに引けを取らないほどの名声を集めていたのが、このアンリ・ジャイエが造ったワインでした。
アンリ・ジャイエは、1922年にヴォーヌ・ロマネ村に生まれ、子供の頃から兄弟であるルシアン、ジョルジュとともに畑に出てブドウ栽培に励んだそうです。
そして1945年、メオ・カミュゼからブドウ畑を借りてワイン造りを開始しました。
その後、アンリ・ジャイエは特級畑であるリシュブールのすぐ上の斜面にあるクロ・パラントゥの畑を購入し、伝説の1級ワイン『ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ』をリリースしました。
そしてアンリ・ジャイエは1988年に、「もうリシュブールを造れなくなった。(メオ・カミュゼとの畑のレンタル契約が終了したため)」という名言を残し、惜しまれながら第一線を退きます。
2001年にアンリ・ジャイエは正式に引退、 2006年には突如この世を去ってしまったのです。
アンリ・ジャイエのワインは
、「強烈でありながら澄んだ果実味があり、色が濃い、深遠な味わい」と評されます。
それは徹底したブドウの収穫量の制限、発酵開始前の低温浸漬によってもたらされているとされ、
多くのブルゴーニュファンを魅了し続けています。
【アンリジャイエの主なワイン】
・リシュブール
・エシェゾー
・ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ
・ヴォーヌ・ロマネ・レ・ブリュレ
・ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン
・ニュイ・サンジョルジュ・レ・ミュルジェ