ジャン・グリヴォはヴォーヌ・ロマネ村にある名門ドメーヌで、その歴史は18世紀まで遡ります。
ジャン・グリヴォの初代オーナーのジョセフ・グリヴォ氏は、ヴォーヌ・ロマネに拠点をおき、ニュイ・サン・ジョルジュやオート・コートなどに畑を所有していました。
その後、現在のオーナーであるエティエンヌの祖父にあたるガストン氏へとドメーヌが引き継がれます。1919年、ガストンはそれまで所有していた畑を売却し、念願の特級畑である【クロ・ド・ヴージョ】を手に入れました。
その際に国道74号線沿いにあるあの有名な「ジャン・グリヴォの門」が作られたのだそうです。
その後、ドメーヌはジャン氏へと引き継がれ、1984年に0.31ヘクタールのリシュブールの畑を手に入れました。 そして、1987年に現在のエティエンヌ氏へと引き継がれたのです。
エティエンヌ氏のワイン作りの腕前は、祖父や父に負けないほどで“信頼できる生産者”として、数多くの方から支持されています。
しかし、ジャン・グリヴォにも困難な時代はありました。
1987年の収穫からこのドメーヌの醸造コンサルタントとして、【コンフュロン・コトティド】と同じ「ギィ・アッカ氏」が任命されました。
そして彼の手法は世界中の論争の的となり、ジャン・グリヴォのワインも賛否両論で真っ二つに分かれてしまったのです。 1992年の収穫後、ギィ・アッカ氏は退任。ドメーヌ独自のスタイルを追求するようになった結果、ワインの品質は安定したと言われております。
【ジャン・グリヴォの主なワイン】
・クロ・ド・ヴージョ
・エシェゾー
・リシュブール
・ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボー・モン
・ニュイ・サン・ジョルジュ